SSブログ

狂熱のライブ  Led Zeppelin [Music 音楽]



ネットサーフィンをしていて偶然たどり着いて驚いた。
若い方にはピンと来ないだろうが、レッド ツェッペリンのライブ版である。


それも何と名古屋公演版だ!
驚いたと言うのも、その1972年名古屋公演で私は聴衆の中にいたからである。
しかし、名古屋公演のライブ版があり、それもCD化されていることを今まで知らなかった。


そのライブに先立つ1969年というのは音楽や映画の文化で世界では大きな節目を迎えた年だったと思う。
伝説的なウッドストックが開催され、アメリカンニューシネマも最盛期を迎えた年だった。


ベトナム戦争がこう着状態に落ち入り、世界的に反戦運動が広まり、
体制に対する若者の反抗はその頃にピークを迎えただろうと思う。


それから3年、狂熱の余韻は世界でまだまだ続いていた時代だったと思う。
そんな時にハードロックの雄 レッド ツェッペリンが名古屋までやって来た。


ティーンエイジャーでお金がなかった私は3階席だったが、ライブは強烈であった。








Led Zeppelin.jpg





















そうか、あれは1972年10月5日だったんだね。

そうか、真昼の決闘だったのか。ライブは夜だったけど、
レッド ツェッペリンと聴衆との真剣勝負だったんだな。


CDセールスの解説にあるとおり、名古屋公演は強烈で狂熱で完璧なライブであった。
それまでに聴いたことのないハードロックの強烈な音の世界。
名古屋市公会堂は建物が震えんばかりの猛烈さであった。



リードギターのジミーペイジが奏でるバイオリンの弓をギターに叩き付けるような演奏。
金髪を振り乱すボーカルのロバートプラント。
爆弾のようなドラミングのジョンボーナム。


しかし、アンコールでベーシストのジョンポールジョンーンズが興奮の坩堝の直後に
メロトロンで演奏した「さくらさくら」は何よりも印象的であった。


日本以外の国でこのアンコール曲はなかったはずだし、
それは結果的にも最初で最後の演奏であっただろうから。











ライブの途中で2階席の袖から誰かがキラキラ光る紙切れを舞い投げたのだが、
これがカクテル光線に輝いて素晴らしかった。最初から最後まで完璧な名古屋公演ライブ。


完璧だったよなと記憶しているその名古屋ライブ版がCD化されて発売されていたなんて。
聴衆の叫び声の一人は私なのである。
前の席にいた男は興奮しすぎて、公会堂の座席を破壊してしまっていたし・・。


しかし、ライブの余韻は夜が明けても治まらなかった。
翌日の授業中も両耳の耳鳴りが止まらなかったのである。
治癒するのにもう一晩必要だった。だから、その時のその記憶は今でも鮮明なんだな。















その頃は反逆する若者のエネルギーが世界に充満し弾け跳んでいた時代だった。
それに比して、今はどうか?
何とも虚ろな閉塞感に被い尽くされたような世界になってきていないだろうか。


歴史は繰り返すだろうか?
1930年代の世界のようなことにならなきゃいいんだが・・。












nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。