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万死に値する強欲資本主義 Gulf of Mexico Pollution [Environment 環境]



こういう巨大な環境破壊を放置して良いだろうか。
メキシコ湾で未曾有の環境破壊を続けている最高経営責任者が米国下院公聴会の翌日、
英国に戻りヨットレースに参加していたことが発覚したそうだ。



BPのCEOであるTony Haywardは行くべき海を間違えたようだ。

本来はメキシコ湾に行き、汚染拡大を何とか止め死の間近にある命を救う為に尽力している人々と共に油塗れになるべきであった。
自らがもたらした被害を止める為にありとあらゆる手段を先頭になって講じるべきであっただろう。



だが、そんな思想は彼らの人生の何処にもない。それが露になったということだ。
















私たちは私たちの暮らしを豊かにするために働き得た価値、対価を金融システムに乗せて
世界で投資という仕組みでさらなる生産活動を活発化させてきた。


だが、昨今の情況を顧みるに行き過ぎた資本主義は強欲資本主義にいつの間にか変貌し、
世界の多くの人々を豊かにするどころか、今や暮らしを苦しくするばかりの情況に陥っている。


Tony Haywardが公聴会のプレッシャーから逃れて参加したのは
金融強欲主義の代表格であるJPモルガン主催のレースだったそうな。




はっきり言っておこう。彼らは金が全てである。世界の恵まれない人々がどうなろうがどうでもいいのだ。
原油汚染でどれだけの生物が死に絶えようがどうでもいいのだ。


強欲投資金融と地球乱開発業者はあらゆる環境汚染対策をとると嘯きながら、ヨットの上で
如何に自らの損失を防いでこの事態を乗り切るかに思いを廻らせていただろうことは誰しもが感じることだろう。


連中は世界の人々を札束で引っぱたきながら、この世を渡り歩いているよ。
地球上の貴重生物など彼らが生きている間はどうでもよいのだろう。


そうではないならば、英国沖ではなくメキシコ湾に豪華ヨットを総動員して汚染被害の防止活動に加わったはずだ。




メキシコ湾海洋汚染と英国ヨットレースという現象は図らずも私たちの世界の有り様を実に見事に描き出してくれた。
















私は若い頃もう30年も前から、人類は地球史上に現れた最強の地球破壊生物だと信じてきた。
最強肉食恐竜ティラノザウルスだって、こんな酷い地球破壊はしなかっただろう。


どのような新型ウイルスより強力に多数の生物種を毎年、絶滅に追い込んでいる。
しかも、この人類という最強地球破壊生物は年々、増殖を続けている。


私たちは人口増加をあまり気にもしないし、金融強欲資本主義が跋扈するこの世界では
驚くことに人口がさらに爆発増加することを良しともしている。


地球は悲鳴をあげているが、最強破壊生物は自らが滅びるまでこのことに気づかないのかも知れない。
いずれ、地球は地球自身の免疫反応措置を発動して最強破壊生物に対抗する刺客を差し向けてくることだろうね。


そうなる前に私たちは持続的発展の発展を一度取り除いて、自らの世界を考え直すべきだと思うのだけどな。













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コメント 4

tokk

素晴らしいテーマですね、私はこの異常気象の一つの原因と言われているGHG(温暖化ガス)削減に関して取り組みを開始しております。
by tokk (2010-06-20 22:43) 

大黒屋

tokkさん

コメントありがとうございます。
詳しくは存じ上げませんが、地球環境の為に頑張ってください。
by 大黒屋 (2010-06-21 00:58) 

つなみ

環境問題は難しいですネ・・。
いまさら時代退行して、
不便な生活に戻ることは出来ないと思いますし。
でも、今はここまで技術力があるのだから
環境を破壊しないで、やっていけることが
たくさんあると思うのだけど・・。
by つなみ (2010-06-21 22:11) 

大黒屋

高度成長期以前、世界の絶滅種は年間1種類程度、
それが今や年間4万種が絶滅というデータもあります。
絶滅スピードは急加速を続けておりますね。

環境技術があるからと楽観していると不可逆的絶滅進行が進み、
気がついたら、、という可能性も充分ですね。
このままなら人類の未来は暗いと思います。
それこそ、家畜だけが生き残り、最後は家畜もということも未来には起きうるでしょうね。
by 大黒屋 (2010-06-21 23:14) 

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