世界同時ネット裁判 Internet Trial [Social Problem 社会問題]
英国で猫をゴミ箱に捨てた女性が糾弾されている。
その場面がYoutube で公開されて先月から世界中で話題になっていたが、その女性が突き止められて起訴となったそうだ。
生きた猫をゴミ箱に捨てるなんて尋常ではない。許される話ではないだろう。起訴によって禁固刑等の重い刑罰を受ける可能性もある。
まあ当然かなとも思うが、日本ではペットでさえ時には器物扱いなので、こういう重い罪には問われない。
生き物を器物扱いする日本はどうかなとも思ったりもする。日本で器物損壊は懲役3年以下、動物愛護法では1年以下の刑罰しかないしな。
何と日本では動物を殺すより物を壊す方が!罪が重かったりするのだ。そういう日本人がこの問題でとやかく言う資格があるのかないのか。
しかし、猫をゴミ箱に捨てる行為も酷いが、場合によってはそれよりも怖いと思ったのはネット社会の反応だ。
ネットで映像がアップされた段階から、それは世界で暴走を始める。Facebookでは立ち所に多数のページが形成されたよ。
起訴された英国在住の彼女、45歳の銀行員メアリー・ベール Mary Bale 被告なのだけど、
Facebookを見ると、現在彼女の名が出て来るページだけで72もあるし、グループも多数形成されている。
参加者が多いページでは2万人以上というところもあるし、同姓同名の女性など堪ったものじゃあない。
彼女の写真を使ってMary Baleを名乗る偽物も多数で言いたい放題。
数えきれないほどのバッシング、彼女個人に対する憎悪のキャンペーンだ。
AFPも伝えているが、ヘイトキャンペーンが繰り広げられていて、確かに彼女に死刑宣告している者までいる。
何とネット社会では世界中で彼女の映像、情報が瞬く間に広がって、裁判より先に酷い社会的制裁が先行している。
これは場合によっては現実の司法刑罰より、この世界的社会的制裁の方が遥かに大きいのかも知れない。
私が彼女の立場であれば、世界中に広がった目に見えないバッシング、こちらの方が恐ろしいと感じるだろう。
何と言うか、ネットでエスカレートするその様が何だか魔女狩りにも見えたりで恐ろしい。
ネットで一歩間違えるととんでもないことになる。
ペット虐待そのものより、ネット社会の怖さをこの事件が教えてくれている様にも感じるな。
2010-09-21 21:17
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