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Lara's Thema from Doctor Zhivago [Cinema 映画]

このところ、海外の知人たちとSkypeを通じて会話を楽しんだりしていて、どんな雰囲気なのか書いてみようとは思ったりしていたのだが、
先日、話題が我が愛犬に及んだ。
ロシアの知人は犬の名前を聞いて「それってGypsyの名前だね」と指摘して来た。

私は「え、そうなの?でも名前は Boris Pasternak の Doctor Zhivago からとったんだよ」と応えてみせた。

「Pasternakだよ、知ってるよね?」
「もちろん知っている、でもLaraはGypsyの名前」
「そうなの、ちょっと分からんなあ」と私。

Gypsyは今ではRoma族と総称されるようになっているが私がその民族の歴史現況に精通している訳ではない。
ただ、欧州を旅すると、各地で彼らに出会う。
流浪して貧民生活から抜けられないから、お金を無心する、あるいは騙し取るから気をつけねばという程度の認識しかない。以前、彼らを追った欧州のドキュメントを見た事はあるけど。

DSC04601.JPG
































my friend "Lara"







で、パステルナークだ。ソ連政府の圧力でノーベル文学賞を辞退していたパステルナークは西側から無理矢理、ノーベル賞を受賞させられた。クレムリンの面目は丸つぶれだったことだろう。
受賞対象となった「ドクトルジバゴ」はソ連時代は発禁処分を受けたままだった。

しかし、グラスノスチとペレストロイカを掲げたゴルバチョフの登場で「ドクトルジバゴ」もパステルナークの死後、四半世紀以上も経過して発刊となった。
そして、ソビエト共産党独裁体制の崩壊となったことは皆さんご存知のとおりである。
しかし、ゴルバチョフは今でもロシアで人気がない。
人々はプーチン礼賛ばかりなのだが、このあたりがロシア気質なんだろうか。
ゴルバチョフが出て来なかったら、世界はもう少し違ったものになっていたであろうに。


冷戦時代に見た西側制作の「ドクトルジバゴ」、思い出深い作品である。


Doctor Zhivago


監督のDavid Leanは60年代に頂点を極めた巨匠だ。
Lawrence of Arabia に "Doctor Zhivago"  "Ryan's Daughter" と連なる名作はすべて
Maurice Jarre が音楽を担当したかと思うが、歴史の綾に翻弄される人の運命を壮大なスケールで描いた作品群であって、映画史に今も燦然と輝いている。



モーリス・ジャールは今年亡くなっている。
これは本人指揮?の映像らしい。
   




”Lara's Thema”
ロシア各地の風景がとても叙情豊かに編集されている。

人生とは果無く切なくもあるが、人々の営みその光景の連なりに、素敵な旋律も合わせ聴くと
何度もロシアを旅した私でも旅の記憶をトレースしたような気になるし、
やはり生きるということの素晴らしさもまた感じるな。









さて、我が家のララはお転婆を超えて、散歩で走り回る時にも絡む相手がいないと、何と私の足に噛み付くようになってきた。本気ではなくて、遊び心なんだろうが全力で走っている時には時に痛いよ。
ボーダーの本能本性が出ているだろうか。

しかしなあ、間違えないでほしいララ!
私は草原の羊ではないよ。









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