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Sexual Temptation for Secret Agent 異性誘惑の諜報員 [World Situation 国際情勢]








英国秘密情報部 MI6が40年間の正史を出版したそうだ。だが、20世紀前半の活動でどこまで真実を明らかにしているのかは分からない。



ナチスやソ連指導部(クレムリン?)に潜入した記録が公開されているらしいから、現代史としても極めて貴重なんだろう。
諜報員はイアン・フレミングではなくてサマセット・モームだったというのも驚きだ。
・・と思ったら、モームの経歴にはMI6の諜報員として働いたと記載されている。対ロシア工作は失敗したとある。何だ、既に公の事実ではないか、騒ぐ話じゃないぞ。



さて、その正史では諜報工作として異性を誘惑する術を磨いていたとあるから、ジャームズ・ボンドの個人的性癖と見過ごす話ではなかった訳だ。


元々、高度の情報を取るのにベッドの中の会話というのは、時に特異な効果を発揮する。
英国のように政府高官がベッドで話した内容がスクープされて辞任となったことも少なくない。




諜報員の話ではないが、日本でも情を通じて沖縄密約の大スクープが報じられた出来事があった。
しかし、スクープされた外務省のトップシークレットが事実かどうかではなくて情を通じたという部分だけが
大スキャンダルになって、外務省の女性とジャーナリストが逮捕されることとなってしまった。
                    (後年、スクープの中身は概ね事実であったことが明らかになった)



ミュンヘン五輪のイスラエル選手団殺害事件でテロリストグループに対する暗殺チームを描いた映画「ミュンヘン」。
このチームの一員が明かした手記を原作としており、実話を基にした作品とされている。




その中で、着々と暗殺実行を進めていた暗殺チームの一員がホテルで逆に殺害される出来事が起きる。ハニートラップであった。
ベッドで情報を取ろうとしたかどうかは定かではないが、殺し屋の女は報復で暗殺チームにこれもまた逆に殺害されてしまう。








"Munich" 2005    Caution! : Including Cruel Scene  ( 注意:残虐なシーンあり )









007の原作者 イアン・フレミングが MI6の一員ではなかったというのだが、諜報員とは親友だったとある。
その諜報員は高速車(スポーツカー?)と女に執着していたそうな。その諜報員の特性で?ジェームズ・ボンドが生まれたという訳か。



それにしても、007が映画の中で何人も敵を殺しているが、MI6は40年間でスパイによる違法な殺人が
僅か2人であったとしている。これは本当だろうか?
首都ロンドンで頻発する暗殺事件。やられたらやり返すということもあるだろうに。
それとも合法的殺人は多数に昇るということだろうか?









007 " From Russia With Love " 1963   「ロシアより愛をこめて」











先日、ロンドン市内でMI6の職員が自宅で殺害されている事件が起きたが、車に女が絡んでいたかは不明だ。


諜報上の違法殺人が2件のみ?前世紀前半の活動とは言え、諜報活動の全貌が公開されたのかは疑問符付きだ。
日本で言えば戦時中に摘発されたゾルゲ事件も真実がどこにあったのか全貌は歴史の闇だ。



まあ、私たち一般人は映画の中で、車、女、殺しと、諜報員3要素でエンターテイメントを楽しめば良しということにしておこうかな。











保守化する世界とニューヒーロー  Conservative World, New Hero [World Situation 国際情勢]






スウェーデンの総選挙で保守穏健の与党が辛うじて、左派連合に勝利したそうだ。だが、過半数には議席が足りない。
そんな中で議席を20も確保し議会へ初進出したのが、スウェーデン民主党だそうだ。
だが、民主党とは名ばかりで、移民排斥を声高に叫ぶ極右らしい。与党はどうするのだろうか?



北欧でもそうなのだから、欧州各地で極右活動が活発化しているのは明白だ。
下手に日本人がスキンヘッドやネオナチの連中に近づくと極めて危険でもある。
彼らはアジアアフリカ系を標的に集団暴行を行う。そいういう事件が欧州、ロシアで頻発している。


一人旅を続けながら人一倍好奇心旺盛だった私も、スキンヘッドの連中に目をつけられ一触即発という出来事があった。
まだ陽が沈んでいなくて周りに観光客がいたから救われたが、そうでなければ危なかった。
大声で罵声を浴びせられ続けて、最後は物をぶつけられたが何とか冷静に対応し逃げ切った。



不思議なことに、冷戦が終わってイデオロギー対立が世界からほぼ消え去ってから、
世界各国で保守的傾向が強まっている。日本も例外ではないだろう。



伝統的人権派の国、あのフランスでさえサルコジが大統領になってから、保守的強権的傾向が強まっている。
サルコジ本人がハンガリー移民の子なのにアフリカ系暴徒を弾圧したり、最近はロマ族の排斥を叫び始めてEUと対立したりしている。


世界でファシズムが吹き荒れたのは1930年代だ。
世界恐慌の最中で、ユダヤ人弾圧も(実はロマ族もなのだが)公然と行われ、世界大戦へと戦渦は拡大して行った。


現在も世界的同時不況だ。各国で職が失われ、出稼ぎの外国人や移民の排斥行動が公然となってきている。不穏な時代だ。
サルコジは30年代の欧州に行ってみればいい(因みにサルコジの母親はユダヤ人らしい)。
ナチスに連行されたら、排斥される側の気持ちが分かるだろうに・・。







しかし、スポーツの世界は健全だ。FIFAは世界の何処でもサッカーにおいて民族人種差別を明確に否定して啓蒙活動も行っている。実に素晴らしい。





ところで、日本人の香川がドイツ・ブンデスリーガで早くもヒーローになっている。得点王を競うほどの活躍ぶりだ。











"Kagawa" New Hero in German League










W杯で香川と中村俊輔のコンビを見たかったというのは私だけだろうか?
日本代表で10番を付ける?という本田はどうだろう?
名古屋グランパス出身の選手なので悪くは言いたくないが、最近は口ばかりが目立って肝心のプレーが目立たない。


フィジカルにこだわってスピードやキレを失ったかつてのカズのようだ。
ボールキープはさすがだけど、スピードを失っているから先行きは速攻連携プレーで疑問がつく。大丈夫かね。


香川を使うなら、先日の代表戦で得点を決めた時のように中村憲剛のようなパサーとの組み合わせが良さそうだ。
まあ、W杯ともなると日本人は1億総評論家と化す訳だから、私もこうして勝手なことを言わせてもらう(笑)。





ところで、名古屋はグランパス、ドラゴンズ、オーシャンズと首位をキープしている。

特にオーシャンズは週末の試合で2位の浦安に何と、9−1という信じ難いスコアで勝ってしまった。
強過ぎる(笑)。強過ぎて非難が出そうだ。
強過ぎるというのも考えものなんだが、地元の者としては気分が良い・・悪しからずということで(^^;











暗殺 Assassination その2 [World Situation 国際情勢]





イスラムの創始者ムハンマドを「みんなでムハンマドを描く日にしよう」という台詞をアニメ番組に入れたことで
米国の風刺漫画家がイスラムの怒りを買い、暗殺指名を受けるという事態になっているそうだ。


いやはや大変な時代だ。どうも、キリスト教文化とイスラム教文化の対立が各国でエスカレートし始めている。
心理的には十字軍の時代へ逆行し始めてるかのような様相さえ感じるほどだ。
ブログでも下手なことは書けない時代に早くも突入しているな。




さて、そんな不穏な時代での暗殺話である。


暗殺を描いた現代における古典的名作の一つに「ジャッカルの日」がある。元海外特派員のフレデリック・フォーサイスの処女作品、
フランスの歴史に残るであろうドゴール大統領をテロリストグループが暗殺する計画を描いたサスペンス作品だ。








" The Day of the Jackal" 1973  「ジャッカルの日」 









国の元首を狙う暗殺ではパレードや遊説中を狙うというのは古典的手口でもある。
もう、あれから半世紀も経ってしまったが、ケネディ大統領暗殺は世界中を震撼させた。









ケネディ大統領暗殺の瞬間









同様のことは何度も起きる。国外に退避していたパキスタンのブット元首相が
凱旋したパレードで、それもライブのニュース中継中に暗殺されたのも記憶に新しい。










パキスタン・ブット元首相暗殺の瞬間











大規模戦争の時代は終わって、局地戦とテロの迷宮に私たちの世界は入り込んでいるのだろうか?





暗殺話は変わって、世の中には実は暗殺かどうかさえ表に出ていない衝撃的な未確認情報もある。


数年前の話になるが、モンゴルでの大雪被害で調査に訪れた国連調査チームの大型ヘリコプターが墜落した事故があった。
当時、私は日本にいなかったのだが、日本人記者とカメラマンも同乗していて彼らを含む搭乗者全員が死亡したので日本でも大きく報道されたと思う。



これは結果的に事故とされているのだが、実はモンゴル軍事情報筋のある話がある。
そのヘリコプターにはモンゴルの国会議員が乗っていて暗殺されたというものだ。
これは政敵が狙ったものであり、これが明るみになると国際問題に発展することから事件化されなかったという。


これはモンゴル軍関係者と会話した者から直接聞いた話だ。
私はすぐ調べたのだけど、墜落して全員死亡した搭乗者には実際モンゴルのある国会議員が乗っていた。



これは暗殺であったのか?日本人記者カメラマンは巻き込まれたのだろうか?
内外のメディアではこの話は一切出ていないし真偽のほどはまったく保証できないし、これ以上は危険だからこの辺りにしておこう。





それにしても国際的背景下での暗殺は日本でも起きる。
もう一昔も前の出来事になってしまったが、サルマン・ラシュディの小説「悪魔の詩」を翻訳したというだけで、
日本人教授が筑波大学構内で暗殺されてしまった。
当時、イランの最高指導者ホメイニ師がラシュディ氏に死刑宣告を出していたが、日本にこの余波が来るとは誰が想像しただろう。




いやはや、政治的民族的宗教的な利害対立の果てに、時に国際的な情況をも背景にして世界各地では暗殺が随時、頻発する。
日常生活ではまったく感じないが、大変な世界に生きているんだね・・私たちは。








暗殺 Assassination その1 [World Situation 国際情勢]








また、ロンドンで暗殺があったらしい。
AFPが伝えるところによると、パキスタンの元国会議員で、90年代末に英国に亡命したらしい。
亡命はしたものの、パキスタン当局から殺人拷問などの罪で指名手配されていたようだ。







私は西南アジア情勢に詳しくはないがパキスタンで政治的民族的対立の根は深い。そういう対立からの暗殺も頻発している。


勝手な想像をすれば、政敵筋かあるいは治安当局筋による組織的暗殺の線とも思ったりもするが、真実が何処にあるか単純ではないかも知れない。





それにしてもロンドンというのは国際情報都市でもあり、諜報活動でも世界中から集まった連中が跋扈している。
先月、ロンドンでは英国秘密情報部 MI6の職員が自宅でカバンに詰められて殺されているのが発見された。










MI6はCIAと同様で海外諜報を行っている組織だ。小説映画で言えば、007ジェームズ・ボンドの世界だよ。



ロンドンには世界から諜報員が集まっているし、政治的背景で亡命して来ている要人も数多いから、
国際情報の宝庫でもあるが、それに伴って複雑な国際情勢下で暗殺という陰惨な事件も随時、起きる。



最も有名な事件はロシア連邦保安局FSBの元職員リトビネンコが殺害された事件だろう。
FSBはKGBの後を受けて発足した諜報組織を受け継いでいる。
2006年にロンドンで発生したこの事件では放射性物質が使われるという映画さながらの手法が使われたことで
国際的にも大きな注目を集めた。








この事件で容疑者とされた同じ元諜報員ルゴボイ氏を英国が引き渡しをロシアに要求して
国際的対立にまでエスカレートしたが、容疑者本人はロシア国会議員に当選して議員になってしまったらしい。
いやはや諜報とか暗殺とか何とも大変なところだね。




国境を越えた暗殺で思い出す映画がある。スピリバーグ監督の「ミュンヘン」だ。これは実話とされる原作を映画化したものだ。

その暗殺の起因となった事件は年配の方なら憶えておられる方も少なくないと思うが、
1972年、当時は西ドイツのミュンヘンで開かれたオリンピックだ。

その五輪開催中に事件は起きた。選手村にPLOファタハの過激派組織「黒い九月」が侵入する事件が起きた。
標的はイスラエル選手団。結局、最後は襲撃戦の末、選手コーチ計11人が殺害された。これは現実に起きた事件である。


残念だったのはオリンピック開会中の大事件に対し、スタジアムで追悼式典に日本の選手団から
参列した者がほとんどいなかったという記事だった。そういう記憶がある。
当時の日本人にはまだそういう意味での国際感覚が身に付いていなかっただろうか?



事件後、イスラエル政府はPLO黒い九月に関わる関係者11人の殺害に着手したとされる。
原作はその暗殺チームの一人が明かした事実を元にしたノンフィクションだ。




それにしても、スピルバーグはユダヤ人であったとしても,こういう危険な題材を元に映画化したものだ。
水面下の怪しい情報の糸を紡ぎながら、一人一人暗殺を実行していく暗殺チーム。


私は映画館で、まるでドキュメンタリー作品であるかのような感覚でワクワクしながら観たことを昨日のことのように覚えている。
国境を越えた組織的暗殺とはこのようにして行われるのか、そして情報を紐解いていく過程とはこういうものなのかと唸ったりもした。









" MUNICH "  2005







暗殺話は明日に引き続きということで・・。









混沌の世界 Chaos World [World Situation 国際情勢]





ロシア南部のウラジカフカスで自爆テロが発生した。
06年、07年、08年とロシア、東欧を周遊している時に緊迫するコーカサス情勢も多少はウォッチしていたので、いつも気にはしている。
しかし、複雑化する一方の情勢に憂慮を示すしかないね。


ウラジカフカスは北オセチア共和国の首都だ。 死傷者数十人を数える事態らしい。















ここは一昨日もミニバス爆破の自爆攻撃が起きたばかりだった。


北オセチアはあの学校占拠事件で多数の児童教員が巻き添えで死亡する悲劇が起きた所だ。
ロシアで足掛け10数年も独立闘争が続くあのチェチェンだけでなく、隣接するダゲスタン、イングーシでもテロが頻発しているし、
チェチェン紛争での休戦うんぬんはともかく、実態上は闘争が続いている。



また08年の北京五輪時、ロシアから独立したグルジアにロシアが侵攻して国際紛争に発展したことも記憶に新しい。
グルジアであったはずの南オセチア、アブハジアは紛争の結果、独立を果たす形になり、これも情勢を複雑にしている。


ロシアはチェチェン独立をエリツィン以来、力でねじ伏せて来たが、
その結果、モスクワでの劇場占拠、地下鉄自爆など、悲劇的テロが繰り返されている。


エネルギー問題も見え隠れしていて、ロシアはソ連崩壊以降、これ以上の独立を許さない立場を堅持している。
また、コーカサスに連なる地方はイスラムとキリスト教が地政学上これも複雑に絡み合う情態であるので、
これはもう固定観念の世界にそれぞれが入り込み、お互いに相容れない。





ウラジカフカスには知人がいるし、自然も実に素晴らしい地方でもあるので
一度行って見たかったが、こういう情勢ではアジア人が現地に入る余地がなさそうだ。


アブハジア出身の知人などもいるし、海外の知人がこれを読むことを考えると下手なことは書けないな。
こういう情勢のままで、ソチ五輪を無事に開催出来うるのだろうか?




イデオロギー対立が崩壊した現在、こうした宗教対立をも内包した問題が国際紛争の大きな課題になっている。





だが、国際情勢を揺るがす宗教対立の火に油を注ぐような連中もいる。
これがまた困った問題だ。 敢えて言うがこういう短絡した愚かな行為が世界を人々を危うくする。














米国・フロリダ州にあるキリスト教会でイスラム教の聖典であるコーランを焼却するのだそうだ。


あの9・11にあたる同時多発テロに合わせてやるんだそうだ。
これを大統領も国際社会も止められないでいる。もう打つ手がないのだそうだ。


そんなにコーランを焼きたいなら、メッカでやったらどうか。まあ、生きては帰れないだろうが。

こんな馬鹿げた行為によって、世界中で罪のない市井の人々の安全が脅かされることになるだろう。


世界の人々を幸せに導くはずの宗教が反って人々の対立を煽る要因となり、
人々の命を危うくする時代を中世以前から私たちは長く考えて来たはずだが、何も解決するに至らない。



こうした宗教に民族問題、経済対立、領土問題と連なり、
結局のところ、人類という生き物は絶滅するまで自らのユートピアを見いだし得ないのだろうか。












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