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無法地帯のリビア Lawless Zone in Libya [World Situation 国際情勢]






いよいよ、リビアは週末から来週にかけて最終局面を迎えるであろうか?緊迫感が高まる一方で秩序もまた無法地帯のような惨状になっているようだ。
カダフィ政権によるものなのか?虐殺死体の映像も次々と送られてくる。それは恐らくはリビア国営テレビのニュースでは見ることができないものだ。






Caution! Brutal Scene here. 注意:残虐な場面あり

 






これらの映像は反政府運動を支援している謎の国際組織アノニマス Anonymous 関連サイトにアップされているものなので、政府関係による虐殺だとしてカダフィを糾弾しているものだ。






Caution! Brutal Scene here. 注意:残虐な場面あり







リビアの場合はチュニジアやエジプトとは違い、武器と武器による軍事対決による最終決着になる様相だから、治安状態は崩壊していて各地で無政府状態になってきているようだ。



エジプトですら、ムバラクが辞任を表明して反政府運動が勝利したその夜に米国CBSの看板美人リポーター
ララ・ローガン女史が政権打倒で狂乱しているカイロ市内の広場で長時間に渡り残虐な性的集団暴行を受けたのは記憶に新しい。




ムバラク政権から引き続き軍部が治安維持をしていた状況下であり、エジプトですらそんな状況なので、治安崩壊しているリビアは推して知るべしであろう。











別のYoutubeではローガン女史の後を継いだCBSのリポーターはこれまた金髪の女性であった。
ABCもCNNも何処も中東や戦場経験の豊富な女性リポーターを送っている。
ちょっと日本では考えられないな。日本メディアはこんな状況では中東の動乱に女性スタッフを派遣出来ないだろう。
エジプトでも現地の男たちは異常な高揚感に包まれているから反応も常軌ではないし、当面は一触即発の情況で一歩間違えれば、危険極まりかねない様相だ。
そういう意味ではリビアに入るのは異常な世界に入っていくことになる。






これは首都トリポリの最新映像のようだ。カダフィ政権のお膝元でもこのような状況だ。時間の問題だろうか。







まあ、今リビアへ入る海外メディアはアルカイダへの同じ扱いをするとカダフィが脅しているから
トリポリに突入するのは余程でなければ出来ない。
当面は国営放送と?YouTubeで現地の様子を見るしかなさそうだ。


それにしてもニュージーランドに目を奪われているけど、邦人保護の観点で言えば、リビアの情勢は逼迫している。日本の対応は大丈夫なのだろうか?









Vは生きている V for Vendetta [World Situation 国際情勢]

    




中東情勢が緊迫している。チュニジア、エジプトにしても政権崩壊後の動静は安定しない。誰がどう政権を担い統治していくのか不透明だ。リビア、バーレーンなども非常事態に陥っている。


それにしても驚くべき事態が進行しているな。
アラブ国家でドミノ倒しのように反政府運動が勃興し、政権転覆の事態が同時進行しているのだ。
これは単なる市民運動ではない。統制国家、独裁政権に歯向かい反逆する世界の有志がネットで集合し闘いを続けているのだ。


彼らは V なのである。







" V for Vendetta " 2005 「Vフォー・ヴェンデッタ」
 







映画「Vフォー・ヴェンデッタ」の主人公「V」は全体主義国家、統制国家に反逆するテロリストだ。
内容はWikipediaに詳しい。









日本で公開されてこの映画を観てはいたが、その後に世界中で「V」が組織的にここまで増殖していることを
よくは分かっていなかった。
彼らはアノニマス ANONYMOUS なのである。










You can select your language of caption, click on CC.







アノニマスとは匿名のこと。ネット上の匿名の人々、さらに仮面を付けて行動する人々。
それが世界でネットを通じて繋がり合い団結して、目には見えないがとんでもないパワーとなっているのだ。
統制国家を転覆させるほどの凄まじさ。


因みに彼らアノニマスの活動家がつけている仮面の人物は歴史上に実在したGuy Fawkes ガイ・フォークスという人物だ。
それに何とまあ、男を意味するGuyというのはこの人物の名前から来ているそうだ。これも初めて知った。
















ところで、アノニマスに関してはタイミング良く一昨日に日本ではNHKスペシャルで放送され紹介されたのでもうご存知の方も多いことだろう。
私は以前からFacebookに参加しているので、アラブ革命で彼らが行動していることは漠然とは分かっていたが、
ここまで膨大なネットワークが駆使され世界的組織的な支援があることを分かってはいなかった。





既にFacebookでは多数の組織が行動を続けている。









FacebookやYouTubeで彼らの反統制国家・反政府行動がどのように行われているか全貌は掴めない。
しかし、そこで輪郭だけは見えて来るだろう。



東西冷戦終結、鉄のカーテン崩壊後に世界中の国家、国民が保守化していき、また世界経済危機という事態で
さらにナショナリズムが高揚しかかっていた時に、このようなアラブ革命が同時勃発進行している事態は驚くしかない。


FacebookやTwiiterで連絡を取り合っているのは何もデモ参加者だけではなかったのだ。
世界中で組織と個人とが輻輳的に繋がり合った巨大なパワーが独裁政権を次々に崩壊させている。
それは私たちが世界史上で初めて見る光景だ。


20世紀前半に共産主義が帝政、王政を破壊して行った光景に匹敵するような歴史的事件となるかも知れない。
何故なら、Operation Freedom には アラブ国家だけではなく、既にイランやインド、中国へのオペレーション組織が設立されて行動しているからだ。
世界中にこの作戦がドミノ倒しのように広がる可能性はないとはもはや言えない事態を私たちは目の当たりにしている訳だから。




OperationChina.jpg


























俯瞰する地球 Looking down to the Earth [World Situation 国際情勢]

  


ウラジオストク税関が関わった?ミュージックビデオがYouTubeに投稿されて問題になっているそうだ。
まあ職場の新年パーティ用に作ったと記事にあるが、誰かがアップしたのがいけなかったんだろう。
確かにプロ顔負けのビデオに仕上がっている。


それにしても、モデルの女性も使っているだろうか?それとも税関職員だけだろうか?
女性税関職員だけかと思うと言うのも訳がある。
ロシアには4回ほど、それも東から西、南から北まで時にかなり長い旅もしてきたので、そこに美女が多いことを知っている。
日本のTV番組「鶴瓶の家族に乾杯」のウラジオストク篇で日本人留学生が言っていたけれど
「ここには美女と超美女しかいない」と断言していた。それはほんとうだ。ただし、中高年女性の一部は除く(笑)。
ビデオを拝見したけれど、やっぱり女性は皆美しい。



















ウラジオストクには3回ほど観光に行ったことがあるんだけど、やっぱり若い女性は皆美しい。
初めて行く日本人は日本と目と鼻の先の極東にスラブ白人が住んでいることにある種、感慨の思いも感じるかも知れない。



ところで極東ロシアということで言えば、北方四島が国際問題になっている。
ロシアからすればクリル諸島Кури́льские острова問題ということだ。
それにしても、人類というのは他の生物と同様で縄張り争いを死ぬまで滅びるまで続けるだろうか?
極東の島国と大陸を行き来する者からすると何とも残念な現実だ。
先ほど日露外相会談が行われたかと思うが、日本とロシアの間の国境問題は緊張深刻化するばかりだ。
いや、日本からすれば朝鮮半島や中国、台湾との間でも同様であるし、世界中で同様のことが当たり前のように起きている。




思うに人類というのは、おそらく地球史上に現れた最強の強毒生物なので、これ以上の増殖を止めて、早く人口減少段階に入った方が良い。
私が子どもの頃は世界人口は30億人ほどだったのに、今では70億人?
これ以上、地球を破壊して人類だけが繁栄して、他生物を根絶やしにし続けて絶滅させて、人類の数だけが増えていくことに何の意味があるのだろうか?
人口を減少させて領土紛争など起きないほどに世界の人口密度を減らせば良い。そうしなければ地球の負荷は増すばかりだ。










" Azure Earth " by Seiko Matsuda
「瑠璃色の地球」松田聖子










私は航空機に乗って海を越え国境を越える度にいつも思うのだが、国境紛争でいがみ合っている国々が何と多いことだろうか。
鳥瞰の目で見てもそう思うし、陸路で国境を越える時も虫の目でそれを感じる時も同様だ。



まだ見たことがないし死ぬまでその願いは叶わないけれど、宇宙から地球を俯瞰する時、その思いは一層募ることになるんだろう。国境紛争の地域は宇宙から見れば、実に僅かな地域に過ぎない。
お互いに限られた人生なのに、他の生物同様で縄張り争いを滅びるまで止めることが出来ない。




きっと人類は地球環境が崩壊して住めなくなった時に一時的にも宇宙に脱出した時に初めて分かるのだろう。
人類の営みがすべて崩れて追いつめられて、領土など全人類がリセットして地球と他の生物と調和していくことを心に誓う時に、初めて歴史の積み重ねその英知を活かせなかった自分たちの愚かさに気がつくんだろうと思う。




国際政治の舞台を横から垣間見てきた者からするとそう思わざるを得ないのだけれど、地球にいる現代人は今そういう決断は出来ない。残念なことだ。









Ukraine & Taiwan ウクライナと台湾 [World Situation 国際情勢]







今ではキエフ名物となった抗議活動。今度は反プーチンでトップレス。これが国際的な報道となる。
まさか彼女達が殴った訳じゃあないだろうが、ウクライナを訪れたプーチン首相の様相がおかしかったらしい。
何、何?顔に痣が???








その昔、ウクライナのユーシェンコ前大統領が激しい路線闘争の末に、顔が一変する出来事があったことは憶えておられる方もいると思う。
確か、オーストリアで行われた検査で、猛毒のダイオキシンが検出された事実。
当時、ウクライナは親ロシアか、親欧米かで激しく国を二分する闘争が続いていた。まあ、今もそれは変わらない。


これはウクライナの東西問題だ。東部南部のロシア語地域、西部のウクライナ語地域。
公用語はウクライナ語だが、一時期ロシア語も公用語とする検討もかつて行われた。
親欧米派のユーシェンコは大統領選で敗れ、現ヤヌコビッチ大統領はロシア派だ。
前々回大統領選挙にはメドベージェフ現ロシア大統領が大統領になる前に、ロシア派のテコ入れでウクライナに張り付いていたこともある。
ロシアにとって兄弟国のウクライナが欧米化することだけは絶対に許したくないのだろう。




Ukraine.jpg































しかし、言語が国を二分し、隣りの大国と組むかどうかで国民も二分する情況というのは
台湾も同じだ。と言うか、ウクライナと台湾は政治情勢が極めて似ている。



台湾も前回選挙で反中国派で親日米派の候補が敗北し、親中国派の総統が誕生している。
公用語は中国語(北京語)だが、中南部の人々は台湾語を話す。台湾は親中国と親日米でこれもまっ二つに割れている。
言語が二分し、隣りの大国と手をつなぐか否かで揉めて、国民がまっ二つに割れ続けるというのは
島国に住み続けている我々日本人には皮膚感覚では分かりにくい話だろうと思う。



私は台湾にいる時もウクライナにいる時も、気を使うようで使っていない。
何かの拍子に、相手がどちらのどういう立場で、どういうルーツをもっているかを深く考えぬまま、
触れてはならない、言ってはならないことを口走ってしまっていることがある。
政治国際情勢や歴史観でも下手なことを言えば、人間関係に抜き差しならぬ情況も生まれたりするのだ。




ウクライナの東西問題、台湾の南北問題。まあ、日本では日本人同士でそういうナーバスな感覚は出て来ない。

例えば、ウクライナ東部の人は西部の都市に行くとなると緊張するという。普段使うロシア語とは言語が違うから。
西部の知人は南部に行くと現地の人が使うロシア語を話せるけれど絶対に使わない。
同じ国でありながら、絶対的なポジションの違い。日本人には分からない生きる上での宿命的な感覚。


ある意味では平和惚けとも揶揄されるけど、ある意味ではこんなにも幸せな国民なんだよということなのかも知れないな。










Anna Chapman 事件 [World Situation 国際情勢]






日本人の多くが何かを感じていることだろうか。釈然としない思いを感じるだろうか。
中華圏で重視される面子という言葉で言えば、中国は面子を保ち、日本の面子は丸潰れだ。


メディア情報全てを精読していないし、水面下での駆け引きにどういうことがあったのか承知していないが、
表に出ていることで判断すれば、現状では外交的敗北だろう。












どうして、中国が引き分けに持ち込めるような材料を出して来たのに、それを応用しようとしなかったのだろうか?
それは河北省で逮捕された4人の日本人のことだ。
私はこの事件の報道で、場合によったら外交的取引に持ち込むことがあるだろうかとも考えた。
少なくとも、このまま中国人船長を処分保留のまま釈放ということはあり得ないとも考えた。


振り上げられた拳を降ろさせて、同時に日本の面子を保つには寝技に持ち込むしかないと考えた。
少なくともこのまま中国人船長を処分保留のまま釈放というのはあり得ないと考えた。





あり得る筋書きは今年、米国で起きたロシアスパイ団事件だ。
Facebookでも有名になったAnna Chapman アンナチャップマン嬢は一人、既に米国での生活で
ニュースに登場したりで、知られた存在だったのがスパイだったというので世界的な話題になった。


だが、米国アンナチャップマンを含め、逮捕した11人のロシア側スパイとロシアで囚われになっていた米国側スパイとの交換取引が米露政府間で行われた。
NY連邦地裁はスパイ全員が罪を認めた裁判で即刻、国外退去を言い渡したのである。






Anna Chapman "Spy Game"







無論、今回のケースはスパイの交換取引とは違うが、中国人船長と4人の日本人との事実上の交換取引に持ち込めば、日本側の体面も保たれただろう。
だが、一方的な恫喝に屈したかのような結論で日本側の毀損は大きい。尖閣諸島で失った物は余りに大きい。





中華圏で言えば、それは面子の問題だ。中華人の面子というのは極めて大きい。面子をつぶされたままで交渉は決して進まない。



私はNY911と同時に台北市で起きた大洪水の余波で事務所移転を余儀なくされたことがあるが、その補償負担を巡って揉めたことがある。
現在の台湾人のほとんどが中国にルーツを持つ中華人だが、この交渉に台湾人同士の交渉で面子という言葉が何度も繰り返されたことが今でも印象的だ。


私は台湾で現地法人登記した上での代表者になったことがあるが、台湾では社長は俗に老板(ラオパン)と呼ばれる。
私の事務所はシステム上、高価な特殊設置機器があり単純な引っ越しではなかった。その費用負担をどうするかの交渉上のことだった。
この特殊な移転で頼んだ業者は私と対面する先方とも取引もあったが、私の側に瑕疵はないとして私の側について交渉を行ってくれたのであった。


先方も大洪水でビルの1階から地下3階までが水没する大被害を受けていたが、玉突きで3階から5階に移転を求められた私も全額費用負担する訳にはいかなかった。


この時に業者が盛んに使ったのが「ミェンツ(面子)」という言葉だった。「老板の面子をつぶすな」と先方に何度もぶつけてくれたのだった。

先方は業務提携している間柄であり、お世話にもなっている身であったから難しい交渉であった。
私は何も面子にこだわった訳ではなかったが交渉上での面子はこういう時には有効なのであった。
『日本人老板の面子をつぶして今後どうするんだ?」
結局、特殊機器の解体移転費用はこちらの全額負担ではなく先方と半額折半することに落ち着いた。




中華圏での交渉で面子がつぶれたままでは物事が進まない。振り上げた拳を降ろすには面子をつぶさない様にしなければ決裂か、あるいはどちらかが大きく傷つくことになる。



今回の出来事で、面子をつぶされる訳にはいかないと考えていた中国に対し、交換取引もないまま逆に面子をつぶされたのは日本だった。
そういう意味で今後、囚われになっている日本人の扱いがどうなるかを注視したい。




水面下で取引が行われていたのであり彼ら4人が早期に解放されれば良いが、仮にも重罪となるようであれば、
外務省、法務省を統括する内閣に対外的交渉能力が欠如していることを内外に示すことになるのではないか。


さて、どうなるかね?










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