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バルト海の氷上道路 Ice road on Baltic sea [Travel 旅行]






エストニアのヒーウマー島に繋がる海が凍結して氷上道路となったそうだ。
その海とはバルト海。AFPの記事は黒海とあるが、間違いだ。
エストニアの首都タリンからの原稿ミスではなくてAFP東京が和訳した時のミスのようだ。
黒海とはそこからバルト三国にベラルーシ、ウクライナを経て遥か南に位置する海なのでとんでもない勘違いなんだな。


バルト海から黒海へは何度も旅をしたのでその地理は手に取るように分かる。
バスに夜行列車、飛行機も使ってその地域は東西南北を幾度も巡ったから、以前駐在していた台湾より移動した距離は長いと思う。



Baltic,Black Sea.jpg




























それにしても、バルト海の海が凍るということは知らなかった。意外でもあった。
バルト海の北に位置するのはフィンランド、ノルウェーだが、その北となると北極海になるのだけど、ノルウェー近海はバレンツ海と呼ばれる海だ。
だが、暖流である北大西洋海流の影響でバレンツ海に面する一部の港は不凍港なのだ。
2年前の長い旅でも見て来たが、ロシア・ムルマンスクやノルウェー・キルケネスの港はマイナス数十℃になっても凍らない。

だが、そこからこれもまた遥か南にあるバルト海の一部が凍るんだな。初めて知った。
おそらくはエストニアと島を結ぶ浅い内海であり、浅瀬という条件もあるだろうか?凍りやすいんだろうと思う。




ああ、でもこの記事を読んでバルト海がそんなにも凍結するということを改めて知った。









Vilnius040.JPG




















Helsinki, Finland








エストニアの写真は探せばあるんだろうけど、ヘルシンキ上空から撮影したバルト海を臨むヘルシンキの写真が手っ取り早く見つかった。
当然だけど、アジア太平洋の海とは光の輝き方が違うし、冬場の気候は厳しいが風景もまた美しい輝きとなる。




しかし、記事にあったエストニアのロフキュラという港町は行ったことも聞いたこともなかったので
調べていたら、面白い映像に出くわした。


このスポーツはスノーカイトと言うらしい。TVで目にしたことはあったが、こんなに素晴らしいバルト海に面する雪原でボーディングが出来るなんて何と羨ましい環境だろうか。
それにバルト海でフェリーに乗ったことがある方ならお分かりだろうが、そこは黒海と比べれば運搬船はともかく観光フェリーがとても目につく。
バルト海は北欧、ドイツ、ポーランド、ロシアを繋ぐ航路になるし比較的狭い内海だから、行き来するフェリーを頻繁に見ることも出来る。
  


  




Snowkiteboarding








この映像に出て来る船が客船フェリーなのかどうか定かではないが、何と言うか雪原を船が滑っているかのような場面だ。
それにしても、何とも光が眩しい。素晴らしい環境だ。羨ましいな。












国境の南 South of the Border [Travel 旅行]

台湾映画「海角七号」で謳われる国境とは何処のことであっただろうか?
日本人教師が敗戦後、引き揚げるとなれば基隆港から出港したことであろうから、戦後に新しく出来た沖縄と台湾の間の国境ということであろうか。

沖縄は戦後長い間、米国の統治領であった訳で私が子どもの頃の沖縄は外国であったし、江戸時代の沖縄は琉球王国であった。



だが、現代の主人公たちの舞台が台湾南部の恒春であったことから考えると国境とは台湾南方と考えれば自然だろうか。
であれば、それはバシー海峡となる。

それは台湾とフィリピンの間の海峡だ。太平洋戦争時、ここでは幾多の日本輸送船が撃沈された。
神風攻撃同様の無謀な輸送が被害と悲劇を拡大させた海である。



そのバシー海峡を望む台湾の島が蘭嶼島である。






Orchid Island, Taiwan  蘭嶼島











蘭嶼島は台湾原住民の島だ。そこにはタオ族が多数住んでいる。
台湾駐在時、ダイビングの師匠が主催するツアーに誘われたことがある。高雄辺りの濁った海とは違って、透明度は素晴らしいのだそうだ。
海面から海底下40mの沈没船が見えるという。透明度は極上だ。
だが、仕事の都合もあり行くことを断念してしまったのだけど、それを今でも後悔している。


その昔、台湾中部の山岳地帯にある先住民族の集落を訪ねたことがある。
その時に驚いたのは、どうして台湾の山奥にフィリピン人系統の人たちが住んでいるのか?というものであった。

私が訪ねたブヌン族の一家の顔つきはほとんどフィリピン人と言っていいほどであった。
その頃はまだ台湾に昔から住み続けていた人々のことについて私は無知だった。



台湾で原住民と呼ばれている民族の人々がここに紹介されている。





その頃、蘭嶼島の漁民がフィリピンはバタン諸島から花嫁を迎えたという話を聞き及んだ。
バタン諸島とはバシー海峡の南、フィリピン北部にあるバタネス州にある。
そこはルソン島よりも台湾の方が近い。

そして、国境でもあるバシー海峡を挟んで遠い海の向こうであるにも関わらず、
驚くべきことに蘭嶼とバタンでは言語がかなり共通しているのだそうだ。


それは台湾でもないフィリピンでもない彼らだけの言語だ。



Batanes Islands,   Bashi Channel   
Bashi Channel.jpg


































そこにはイバタン族と呼ばれる人々が住んでいる。
その言語はタガログ語とは別物だ。


台湾から南太平洋に連なるマレーポリネシア民族の驚くべき世界だ。
台湾本島すぐ側の島とフィリピンの島の人々の言語が相当程度に共通していて、
民族性もかなり共通項があるというのである。



私は蘭嶼島の夫とバタン諸島から来たという花嫁に会ってみたかった。
またバタン諸島とはどんな所か行って調べてみたかった。


その頃に、マニラオフィスのスタッフに問い合わせてみたことがある。マニラからバタネス州まで航路はどうなっているか?と。

スタッフの返事は「飛行機は週に1便程度しかないですよ。交通は不便です。」というものであった。
何より日本語は非常に上手なスタッフだった。直ちにそれを信用してしまい、バタン諸島行きを断念してしまったのである。


バタン諸島に業務で行ったとしても週に1便では滞在期間が長過ぎるし、欠航したらアウトである。
リスクが大き過ぎた。しかし台湾駐在から引き揚げた後に空路は週に数便あることを知った。後悔先に立たずである。






Batanes Islands,  Philippines








蘭嶼島の夫は漁民である。おそらく漁業を通じてバタンとは交流がかなりあることだろう。
その交わりの中で花嫁を見初めたということだろうから、実に興味深かった。

その花嫁は中国語も台湾語も話せないがタオ語はイバタンの言語とかなり共通しているので
生活にはまったく支障がないのだと。


しかし、漁民同士の交流で、出入国手続きはどうしていただろうか?
バタンからの蘭嶼島への定期航路などあるはずもなく、私は漁船に乗せてもらって
バシー海峡を渡ることも夢想したが、業務へのリスクが高過ぎて断念してしまったのである。





今こうして思うが、YouTubeの映像を見ると、蘭嶼島もバタン諸島も大自然は素晴らしく美しい。
タオ族やイバタン族の人々も実に興味深い。


蘭嶼島からバタンへ船でバシー海峡を渡ってみたいが、もう今では簡単には叶わぬ夢だな・・。







フィリピンにはサーフィンのメッカも数々と・・ 











宇宙に佇む アンデス 天空の鏡 [Travel 旅行]

自分がまだ行ったこともないのにブログで取り上げて旅行に分類するのも何だけど、
地球上にこんな所があるとは知らなかった。







実は先日、TVでこのウユニ塩湖が紹介されていた。で、その映像にびっくり仰天してしまった。

感動覚めやらず、そこでこの週末、日本に出稼ぎに来ているボリビア人女性と話をする機会があったので聞いてみた。

「ボリビアでチェ・ゲバラは殺害されたんだよね」「そうだよ。」
「で、今の政権はどう?経済状況は?」などと立て続けに問うてみた。

どうもベネズエラのチャベスと同じく左翼政権のモラレスがチャベスと親密な関係でいることはともかく
経済不安が続いており、どうもそれがお気に召さないらしい。

で、「ウユニってボリビアにあるんでしょ? そこって凄い所だよね、TVで見てほんとうに驚いたよ。」
「ああ、そう凄く綺麗な所よね。だけど私行ったことないのよ。」
「でも高い所にあるから寒いわよ」「高い?2000mくらい?」「3000m以上あるね」


調べてみたら高度3700mもある。富士山の頂上並みだ。下手をすると高山病症状が出かねない高度だ。
そんな高度にある塩原が地球上で最もフラットな平原であることに驚異を覚える。

中心都市ラパスからは飛行機で行く距離らしいし、「車だと10時間以上はかかるよ」と教えてくれた。
だけど、貧しい国であるし、日本に出稼ぎに来なければならない境遇だから、国内旅行を自由に出来る状況ではないのだね。

しかし、その絶景をNHKが先日、紹介してくれた。






たまたま私は再放送を見ることが出来たので、幸運だったかな。
NHKの回し者じゃないが、こういう番組でこういう映像を見ることが出来たことには感謝したい。













アンデス 天空の鏡







YouTubeではさすがに漆黒の闇夜の場面は見つからなかった。
ただでさえ、塩湖すべてが鏡になり、空、雲などと視野に入る物全てが蜃気楼のように写り返るというのは信じ難い光景でもある。
しかし、運が良ければ降雨後の夜、それはその場が宇宙になることを知った。

全天の星空が地平線上にあるのではなくて足元にも広がるのである。
それは私に言わせれば、宇宙に佇むようなものだ。
そこはもうこの世のものではない。

私は人生の転機を迎えていなかったら、今頃は南米を目指していたことだろう。
モスクワで出会った旅人と南米を目指そうなどと連絡をしていた矢先であった。残念なことだ。
しかしそれも人生である。死ぬまでにいつかはここを訪れてみたいものだ。

宇宙旅行は私の世代はまず無理なので、せめて地上で宇宙を体感してみたい。

それがそこにはある。
闇夜のウユニ、そこは宇宙だったのだ。

そう、死ぬまでに地上にある宇宙を目指したい、ほんとうにそう思った。











世界の絶景(このウユニ塩湖は以前にも番組で紹介されていたようだ)





昨秋、ノルウェーで全てが氷というアイスホテルに泊まり損ねたのだけれど、
全てが塩というホテルがあるとはね。

そう言えば、ボリビアで最期を迎えたのはチェ・ゲバラだけではなくて、アメリカンニューシネマのヒーロー
「明日に向かって撃て」のブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが最期を迎えたのもボリビアであった。


やっぱり最期を迎えるまでに行くしかないかな。







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