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台湾の蟹と自然保護 [Environment 環境]








台湾南部にある墾丁国家公園で産卵期の蟹をどう守るかが問題になっているそうだ。
だけど、これは今に始まったことではないよ。


私はもう5年ほど前、ちょうどこの時期に現地まで調べに行ったことがある。昔から問題だったのだよね。
6日間の一部道路封鎖ね〜。どうなんだろう?


当時のことはデジカメに収めてあるんだけど、当時の外付けハードディスクが故障していてまだ取り出せていない。
産卵期の蟹のことは先月、台湾の公共テレビチャンネルが伝えているのでこれを見てみよう。













大自然の営みというのは不思議なもので、満月か新月に産卵が集中するらしい。
よって確か満月の時に合わせて現地を訪れた。だけど、残念なことに二晩現地で観察したが、蟹の大群は現れてくれなかった。

名前は忘れたが大型の蟹が車に轢かれたりのわずか2、3匹に出会えただけで終わってしまったと記憶している。



墾丁というのは台湾最南端、バシー海峡を望む風光明媚な所だ。
夏のバカンスで、海と言えば台湾人の多くがここを目指すという台湾随一の海洋リゾート。


高級リゾートホテルもあるが、雑多な屋台も混在するという実に台湾的なリゾートでもある。
個人的に気に食わないのは原発があることかな。
だが、日本でも綺麗な海岸ほど原発と同居という湾が多いので他国のことは言えた立場ではないのだけど。










台湾・墾丁国家公園









何でも一人当たりのGDPでは台湾が遂に日本を抜いたらしい。
日本人には信じ難い話しかも知れないが、台湾は経済の中国進出で潤っている。
外貨も獲得しているはずだから、もう少し自然保護に金を使ったらどうか。

海岸線の美観規制に関わるのかも知れないし、産卵期の一時的移動に大金を使えないという判断もあるかも知れない。


しかし、蟹が特に多く渡る地区だけでも低い高架道路にするとかは可能だろう。
何年も経って未だに同じニュースが流れているのだが、今回は今後2ヶ月間で計6日間道路閉鎖するらしい。
こういう対策を立てたこと自体は素晴らしい。


恐らく6日間というのは先に述べた様に、満月新月に合わせるんだろうと思う。
だけど、私が空振りしたように必ずしもその時期にピタリと嵌まるかどうかは疑わしい。



まだ経済発展が優先で環境保護は後回しの時代が続いているだろうか。
この次に外電が海外配信される時には自然保護の新たな措置が始まったというニュースを期待したいものだ。







北極海開発 Arctic Ocean Development [Environment 環境]







何と言ったら良いか、北極海資源の争奪戦が始まっている。
ロシアとノルウェーは北極海での境界線係争で遂に手打ちをして、乱開発に着手できる状況が出来上がってしまった。



06年、07年、09年とロシア、東欧を何度も旅したが、07年の夏、あるニュースをロシアで見た。
それには仰天したし、遂に北極までもが乱開発される時代になるのだろうかと漠然として不安を感じたものだ。


モスクワかサンクトペテルブルグで見たのは、ロシアの海底探査船が人類として初めて北極点下の海底にロシア国旗を立てたというものであった。







Aug 02, 2007






ロシアやノルウェーの知人たちには申し訳ないが、地球環境の保持に極めて重要な役割を担っている北極圏の乱開発は避けるべきだ。
もう20世紀来、人類は地球環境を蹂躙し続けている。驚くほどの生物種を根絶やしにしてきている。
一体いつまで、自らの欲望のために生態系を破壊し続ければ、気が済むのだろうか?





08年の11月、ロシアからノルウェーにかけての北極圏を図らずもヒッチハイクで旅したことがある。
そこでは野生のトナカイを何度も見かけた。大自然を目の当たりにした。


まあ、北極圏の人口密度は日本と比較にならぬし小さな列島で高度成長し続けた日本の環境破壊は
酷いものであったから、日本人は他国のことを言える立場ではないのだが、
ロシア、ノルウェー、カナダ、アメリカ、デンマーク、この5カ国による北極圏の乱開発には歯止めをかける声を国際間で上げなければいけないと思う。




だが、問題は寒帯での乱開発だけではないから大変だ。熱帯のそれも、それもまだ私は行ったことがない南米の大密林はどうだろう?


YouTubeにアップされているアマゾン大自然の生態系は素晴らしく豊かで余りにも美しい。
しかし、農業工業化のための森林破壊は止まるところを知らない。











Brazil Watercolor/ Aquarela do Brasil 









人類のみの繁栄と欲望による、これ以上の生態系の破壊はもう止めにしよう。
森林破壊の後に繁栄した文明はない。森林という大自然を失うと人類は繁栄出来ないのである。
大自然との調和を図らぬ環境破壊の継続はいずれ、人類への大惨事を引き起こすだろうと思う。



こんなことをやっていれば、地球はいずれ免疫機能を発動することになるだろう。
問題は免疫機能が発動されるまでに、人類という名の猛毒病原体は自らが宿主の地球を殺そうとしていることに
気がつかないかも知れないことだ。



だが、病原体同士で増殖による優劣競争は止まらない。
猛毒を出し続け宿主のへの攻撃を続ける限り、いずれ自らが滅びることなるだろうね。








生物の大量絶滅時代 Mass Extinctions [Environment 環境]









メキシコ湾汚染で米国の連邦地方裁判所が油田掘削凍結措置を解除する判決を言い渡したそうだ。
多様な生物の命より人間経済、マネーの方が重要であるという判決だ。


メキシコ湾の衛星撮影の様子を見ると人間のエゴがよく見えて来る。




ところで、地球の歴史を探っている専門家によると、地球では過去5度の大量生物絶滅時代があったそうだ。



専門家でも定かではないようだが、地球に存在する生物種は微生物も含めると1千万種にもなるようだ。
だが人類が地球上に出現して文明が発達するに連れて、特に20世紀後半から大量の生物種が絶滅を始めている。


これも定かではないが、従前は少なかった絶滅が毎年数千種から4万種に及ぶほどの絶滅を始めているようだ。
これはどういうことなのだろうか?




過去5度の大量絶滅は隕石の衝突や巨大噴火だとかの大自然現象がもたらしたとされている。







Giant Eruption at Siberia, 250 million years ago..












また、過去には地球全体が凍結するという Snowball Earth という事態もあったらしい。











全球凍結 Snowball Earth













だが、今始まった?進行中の大量絶滅は人類がもたらしたものであることは疑い様もない。
人類滅亡の危機は巨大隕石の衝突であるとか巨大噴火であるとか様々な論議がなされているが、
どうだろう?









Giant Meteorite Impact Simulation












地球史上6度目?の大量生物絶滅時代。
どうも、隕石衝突や巨大噴火、地球凍結だとかの恐るべき現象に対峙するより遥かに早く
人類自ら恐るべき災いをもたらそうとしているのではないだろうか。




地球史上初めて?自然現象ではなく、高度に文明を発達させた一生物種が大量絶滅を実施させようとしている。
他の生物種が絶滅して私たち人類は生き残れるはずもない。
私たちはひょっとしたら、地球史上のその歴史的瞬間にいるのかも知れない。




大量生物絶滅時代とは・・メキシコ湾の衛星写真はその前触れの象徴にも見えてこないだろうか?









万死に値する強欲資本主義 Gulf of Mexico Pollution [Environment 環境]



こういう巨大な環境破壊を放置して良いだろうか。
メキシコ湾で未曾有の環境破壊を続けている最高経営責任者が米国下院公聴会の翌日、
英国に戻りヨットレースに参加していたことが発覚したそうだ。



BPのCEOであるTony Haywardは行くべき海を間違えたようだ。

本来はメキシコ湾に行き、汚染拡大を何とか止め死の間近にある命を救う為に尽力している人々と共に油塗れになるべきであった。
自らがもたらした被害を止める為にありとあらゆる手段を先頭になって講じるべきであっただろう。



だが、そんな思想は彼らの人生の何処にもない。それが露になったということだ。
















私たちは私たちの暮らしを豊かにするために働き得た価値、対価を金融システムに乗せて
世界で投資という仕組みでさらなる生産活動を活発化させてきた。


だが、昨今の情況を顧みるに行き過ぎた資本主義は強欲資本主義にいつの間にか変貌し、
世界の多くの人々を豊かにするどころか、今や暮らしを苦しくするばかりの情況に陥っている。


Tony Haywardが公聴会のプレッシャーから逃れて参加したのは
金融強欲主義の代表格であるJPモルガン主催のレースだったそうな。




はっきり言っておこう。彼らは金が全てである。世界の恵まれない人々がどうなろうがどうでもいいのだ。
原油汚染でどれだけの生物が死に絶えようがどうでもいいのだ。


強欲投資金融と地球乱開発業者はあらゆる環境汚染対策をとると嘯きながら、ヨットの上で
如何に自らの損失を防いでこの事態を乗り切るかに思いを廻らせていただろうことは誰しもが感じることだろう。


連中は世界の人々を札束で引っぱたきながら、この世を渡り歩いているよ。
地球上の貴重生物など彼らが生きている間はどうでもよいのだろう。


そうではないならば、英国沖ではなくメキシコ湾に豪華ヨットを総動員して汚染被害の防止活動に加わったはずだ。




メキシコ湾海洋汚染と英国ヨットレースという現象は図らずも私たちの世界の有り様を実に見事に描き出してくれた。
















私は若い頃もう30年も前から、人類は地球史上に現れた最強の地球破壊生物だと信じてきた。
最強肉食恐竜ティラノザウルスだって、こんな酷い地球破壊はしなかっただろう。


どのような新型ウイルスより強力に多数の生物種を毎年、絶滅に追い込んでいる。
しかも、この人類という最強地球破壊生物は年々、増殖を続けている。


私たちは人口増加をあまり気にもしないし、金融強欲資本主義が跋扈するこの世界では
驚くことに人口がさらに爆発増加することを良しともしている。


地球は悲鳴をあげているが、最強破壊生物は自らが滅びるまでこのことに気づかないのかも知れない。
いずれ、地球は地球自身の免疫反応措置を発動して最強破壊生物に対抗する刺客を差し向けてくることだろうね。


そうなる前に私たちは持続的発展の発展を一度取り除いて、自らの世界を考え直すべきだと思うのだけどな。













宇宙からの帰還 Silent Coming Back [Environment 環境]




”はやぶさ" 7年ぶり地球への帰還      Hayabusa Coming Back Moment
top002_big.jpg






























和歌山大学宇宙教育研究所より提供









宇宙航空研究開発機構 JAXAが7年前に宇宙へ送り出した小惑星探査機「はやぶさ」が昨夜、地球に帰還した。
大気圏突入の場面は子どもの頃に読んだ漫画「サイボーグ009」のある一場面も思い出した。



「はやぶさ」は7年間もの宇宙の旅から何とか帰還したのに、最後の最後で燃え尽きてしまう。
美しくも悲しい場面であった。





 




7 Years,    6,000,000,000 km,    Space Journey..







  









ネットであちこち拝見すると少なからぬ人が、この「はやぶさ」の帰還にかなり感情移入して見つめたことが分かる。
私も7年間、往復60億キロもの宇宙行程にある種の感慨を覚えない訳にはいかなかった。


私も他の方と同様に、単なるマシーンの帰還ではなくてある種の人格を持った大切な仲間が
帰って来てくれたかの様にも感じるのであった。


それが大気圏突入で無惨にも本体が燃え尽きる様は、余りに可哀想にも思えるのだった。
その忘れ形見とも言えるカプセルの回収。宇宙の真理に繋がる発見があるだろうか?



JAXAでは「はやぶさ」が地球に戻って来る直前に地球の撮影をさせたようだ。
それこそ「はやぶさ」は彼らにとって見れば子ども同様の存在だっただろうか。



最後に「はやぶさ」に生まれ故郷の地球の姿を一目見させてあげたようだ。なにより、小惑星「いとかわ」に着陸し、
一時は帰還が絶望視された「はやぶさ」だ。その偉業はマシーンという概念を越えた存在となったのである。











全天周映像 HAYABUSA- BACK TO THE ERATH










私は「はやぶさ」の帰還にある映画のことを思い出していた。米国SF映画の「サイレント ランニング」である。




近未来の地球環境の悪化により、地球上の植物が絶滅状態になってしまう。
残った標本の僅かな植物が宇宙船に乗せられ、保存され栽培されている。


その宇宙で、栽培を続けるのがロボットであるマシーンであった。
マシーンが唯一残された植物に水やりをして、世話を続ける愛おしい場面。




そこに過度に文明を発展させ続ける人類進化の皮肉な現実を見るのであった。
最後は宇宙空間に漂う温室が孤独に遠のいていく・・。



最後のその場面で、無限大の宇宙空間の中で生命とは如何に希少で価値のあることなのかを思い知る。
しかし、ただただ何とも哀しいエンディングなのであった。









"Silent Running" 1972








地球環境の破壊を続ける私たち、未来の人類は何処へ向かうのであろうか?
いずれ私たちは滅びることになるのだろうけど、最期はこのようなマシーンに夢を託して息絶えるだろうか?




だが、私たち自身のその未来を見ることを私たちは出来ない。
想像するだけで哀しいその終末を見つめることは出来ない。残念なことに・・。












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